スタートレック:ディスカバリー面白かった!

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スタートレックディスカバリー第1シーズンを見終わる。実に面白かった。こんなに次週が待ち遠しいと感じたのは、新スタートレック以来かな。未見のスタートレックファンはぜひ見て欲しいし、ファンでない人も楽しめる作りだった気がする(ファンは過去作の小ネタで2倍楽しめる)

 

当たり障りのない賞賛だけで終わるのも何なので思ったことをつらつら書くと、ディスカバリーは意外とスタートレックエンタープライズに似た部分が多かったように思う。どちらも宇宙大作戦より過去が舞台で、既存の作品で確立されたイメージを覆す、ファンになるほど違和感の強い描写とか。

 

エンタープライズではバルカン人の険悪な態度が、ディスカバリーでは宇宙艦隊らしくないクルーが違和感を与えたが、話が進むと理由が解明され、スタトレらしくなる。だが明暗を分けたのは展開の速さだ。ENTは4シーズンかかったが、DSCは1シーズンで問題解決。引っ張り過ぎないのがいい。

 

DSCは1話完結を捨てて1シーズンぶっ通しの連続ストーリーを成功させたのも見事だった。ブライアン・フラーの企画の勝利か。平行宇宙や過去作品のネタを大量にぶち込んだ点ではシャトナー&リーブス・スティーブンス夫妻の「暗黒皇帝カーク」といったファン向けの長編小説に近い印象すらある。

 

特に胸アツだったのは13話。サルーが決戦前に勝ち目のないシナリオなどない、とクルーを激励する場面だ。スタートレックの映画を見たファンなら「ああ、サルーもコバヤシマル試験で負けたのね」と微笑ましくもなり、頼もしくもなる。このへんのセンスは文句無しに素晴らしい。

 

余談だがシリーズ終盤はみんなバーナムのことが好き過ぎに見える。まるでメアリー・スーものを見ているような気分(汗)。ギスギス度MAXの前半に比べると、タイラーはいうに及ばず、ロルカジョージャウもサルーもサレクもみんなバーナムへの好意があからさま過ぎる。

 

ルレルが爆弾ひとつで簡単にクリンゴンを統一しちゃうのもアレだけど、そのへんは小説かコミックでフォローされるのを期待。日本語版は…たぶん難しいだろうなあ。スタートレックはロイヤルティがまじぱないことで有名。

 

ちなみにディスカバリーの制作費は1話当たり600〜850万ドルとか。そりゃ版権料も高騰しますわ。なお、その半分以上をNetflixが負担しているそうなので、しばらくは独占配信が続くと思われ。

 

Star Trek: Discovery (Original Series Soundtrack)

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Star Trek: Discovery

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