2018年北海道胆振東部地震に関する覚え書き

台風に地震とストレスフルな一週間が過ぎた。とりあえず自分の体験に基づき今回の教訓をまとめておく(毎回いわれることのような気もするが)

 

1)最低限の食料備蓄は大事

 2、3日分の缶詰、カップ麺、飲料、カセットコンロなどがあるとかなり心強い。

2)最後の頼みの綱はラジオ

 停電でテレビ、パソコン、携帯が使えなくなっても、電池式のラジオが1台あればニュースは拾える。

3)携帯電話は基地局が死んだらおしまい

 停電後も初日の午前中は使えていたが、午後から少しずつつながりにくくなり、翌日には使用不能になった。基地局のバッテリーが尽きたっぽい。高速で皆が使う4G回線より、古い3G回線のほうがつながりやすいといった裏技にも限度がある。

4)現金は大事

 電気が止まるとクレカや電子決済が使えなくなる。非常時の買い物は現金。

5)ガソリンは大事

 普段から余裕をもって入れておこう。災害発生後はガソリンスタンドまで何キロも並んだ挙げ句、数リットルしか買えなかったりする。

6)冷凍庫に食料を溜め込み過ぎると停電で無駄になる

 安売りで買いだめしていた肉を無駄にしないため、地震後に焼き肉をした家も多かったとか。まー電気以外のライフラインが生きていたからできたことだが。

 

停電の中、食料、日用品を販売してくれたお店の方々には心より感謝したい。販売方法(ひとり当たりの個数制限)や行列に文句をいう人もいたけれど、売ってくれただけありがたいよ。それに店員さんだって被災者なんだぜ。

 

あと、今回の停電の復旧は全地区一斉ではなく、ブロック(太い道路で区切られた街区)ごとに細かく区切っておこなわれたが、駅や病院、銀行があるブロックが優先された。そのため、住宅街は停電が続いているのに駅前の居酒屋やパチンコ屋のネオンがついていて、ひんしゅくを買った事例が多い(ネットで炎上したり、苦情の電話も相当あったと思われ)。電力会社なり店舗なりの配慮は必要かと。

 

また、今回は幸い真夏や真冬ではなかったが、これが真冬だったら死者数はこんなもんじゃきかなかっただろう。北海道の暖房は灯油がメインだから大丈夫とかいってる人もいるけど、本気でいっているのか聞きたいところ。近年の暖房器具ってタイマーだの自動運転機能だのがついて高機能化した代償として、灯油ストーブでも電気がないと使えないものがかなり多いんだが。