スタートレック スターシップコレクション ガロア級戦艦

巷ではもう15号が発売されているようだが、今回は14号のガロア級戦艦の紹介をしておきたい。

カーデシアのガロア級戦艦は『新スタートレック』から『スタートレック ヴォイジャー』まで広く登場する敵メカだ。前方が大きく広がり、後方は細長い海洋生物かなにかのようなシルエットを持つガロア級。シンプルだが一目見たら忘れられない印象的なシルエットで、地味ながらメカデザインのお手本のような船である。

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付属の冊子によれば、デザインしたリック・スターンバックはアンク(エジプト十字)をモチーフにしたそうで、デザイン過程の裏話もなかなか興味深い。モデルに関しては次号予告の写真を見た段階では地雷臭がただようヤバげなノッペリ感があったが、現物を見るとそこまでヒドくない印象だ。

 

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表面のパネルラインなどの細かいディテールを彫刻ではなく塗装(印刷?)で表現しようとしている努力は評価するべきだろう。ただ結果的に下地の色と後から塗った色の違いがほとんど分からないのは残念というしかない。あと、撮影用模型が戦車模型などに見られるグラデーション塗装(ガンプラでいうところのMAX塗り)バリバリのため、色の選択は難しかったんだろうと思うが、やや濃過ぎる感じはする。


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あと一体成形できる単純な構造の船体のため、組立で曲がったりしずらいのが嬉しい(それでも曲がってるのが届いた人もいるようだが)。スターシップコレクションに限らず、最近の中国産の完成品は全般的に問題が多いので(例:AGPの大和など)、なんとかならないものだろうかとは思う。

 

良い点:実はベタ塗りではなく細かいパネルの塗り分けがある
悪い点:せっかくの塗り分けがほとんど見えない
お気に入り度(5段階):☆☆☆